ホームヘルパーは私の天職

私はホームヘルパーをしています。
もう始めて2年。仕事にも慣れ、時々新米ヘルパーを連れて利用者さんの家に行き指導する事も増えました。

ホームヘルパーの仕事はその名のごとく、利用者さんの家に行きサービスを提供するヘルパーです。大まかに分けると生活援助と身体介護となり、当然身体介護の方が時給が高くなります。その分、力はもちろん必要とされますが、お風呂やトイレ介助は気も使います。

生活援助の中で私が一番苦手としているのは、冷蔵庫の中にある食材で食事を作ることです。これはもう主婦のヘルパーさんには勝てません。もし利用者さんがしっかりお話出来る方の場合は、食材を伝えて、それらで作って欲しい物を選んでもらうようにしています。味付けも、好みや持病がそれぞれあるので、利用者さんによって変えなくてはなりません。食事の後は服薬介助もあります。正しい薬をきちっと飲んでもらうのも大切な仕事です。

意外にも私が一番好きな仕事は、お風呂介助です。力は使いますが、利用者さんは一番喜んでくれます。日本人はやっぱりお風呂が好きなんですね。ただお風呂場はとても滑りやすいので気を使います。万が一転倒してしまったら大変です。またお風呂介助を受け入れてもらえるようになるのにも、時間が必要な場合があります。ある利用者さんはとても恥ずかしがり屋で、介助を許してもらうまで2ヶ月かかりました。その利用者さんの背中を初めて流した時はとても嬉しかったのを、今でも覚えています。

ホームヘルパーは地味な仕事です。大変こともたくさんありますが、私はホームヘルパーであることを誇りに思います。辛い事、大変な事がたくさんあると思いますが、頑張って続けていきたいです。

老後を楽しむお手伝い

私は長い間、育児と家事に追われる主婦をしていました。大家族で、私が働くと家の中がとんでもないことになってしまうので、家の中担当というのが私のポジションでした。しかし「いつかは働きたい」。近所のお年寄りと接しているうちに、ヘルパーの仕事に興味を持ち、家族には内緒で家事の合間に通信教育で資格の勉強をしていました。こつこつがんばったので意外と簡単に資格が取得でき、一番下の子が高校生になると同時に、半日のパートに出ることにしました。家の中のことに影響がないようにとの配慮からです。

私はヘルパーの中でも年が上で、しかも新人でしたので、若いヘルパーさんたちとなじめるように一生懸命努力をしました。また、お年寄りの言葉がわりと理解でき、家事もなれていることから、訪問ヘルパーを希望し、外に出してもらうことにしました。

訪問ヘルパーを希望するお年寄りの多くは一人暮らしです。私のような新人でも、来る日を心待ちにしてくれていて、到着と同時にお話しを始めます。きっと聞いてほしいことがあっても一人暮らしで誰にも話せず、この日まで胸にしまってとってあったのでしょう。改めて家族の大切さ、人と関わることの大切さを実感させられました。家事や買い物など、私がさせてもらいに来ているのに、家中掃除してあったり、私にお茶やお茶菓子をふるまってくれる方もいます。昔の人ですから、汚れたところを他人に見せたくないのでしょうか。そして気をつかってくれるんです。そんな風に考えることももしかしたら老化や痴呆を防ぐ第一歩なのかもしれませんね。
昔話をする人、不満を漏らす人、色々教えてくれる人、それぞれですが、その方たちが楽しいと思える時間を提供できているといいなあと思いました。
私はこの仕事が大好きです。

60歳で定年退職後

60歳で会社を定年退職し、新たな就職先を探しても、中々就職先は見つかりません。そんな時に、ヘルパーの資格を取り、ホームヘルパーとして派遣の仕事を確保するのが1つの方法です。
ヘルパーは仕事がきつい割りに賃金が安いと良く言われますが、家庭を支える仕事としては、中々その収入では厳しい面があるのは事実です。

しかし、60歳で定年退職し、年金がもらえるまでの期間、夫婦2人が老後資金を取り崩すのを最小限にする為に、アルバイトとして自分の都合に合わせた働き方を選択できると言う点では、ヘルパーの仕事は適していると言えるのです。
ヘルパーの働き方としては、施設で正社員やパートとして働く方法と、ヘルパー派遣の会社に登録し、ホームヘルパーとしてアルバイト的に働く方法があります。

施設で働く場合には夜勤もあり、また採用も年齢が若い人が優先され、定年退職後にヘルパーとして働くには、やはりホームヘルパーとして派遣され、アルバイト収入を得るケースが多いでしょう。
60代ではまだまだ体力もあり、身体介助だけでなく生活介助も抱き合わせると、それほど大変な仕事の連続と言う訳ではありません。

自分の親世代の80代や90代の高齢者の面倒を見る事は、そうした世代の人の考え方の特徴も分かっており、意外とそうした年代の人と接するのは向いていると言えるでしょう。
資格取得は必要ですが、不足するヘルパーとして社会に貢献でき、また仕事も比較的確保しやすく、定年退職後にホームヘルパーの仕事に就く事は結構お勧めできるものです。