老後を楽しむお手伝い

私は長い間、育児と家事に追われる主婦をしていました。大家族で、私が働くと家の中がとんでもないことになってしまうので、家の中担当というのが私のポジションでした。しかし「いつかは働きたい」。近所のお年寄りと接しているうちに、ヘルパーの仕事に興味を持ち、家族には内緒で家事の合間に通信教育で資格の勉強をしていました。こつこつがんばったので意外と簡単に資格が取得でき、一番下の子が高校生になると同時に、半日のパートに出ることにしました。家の中のことに影響がないようにとの配慮からです。

私はヘルパーの中でも年が上で、しかも新人でしたので、若いヘルパーさんたちとなじめるように一生懸命努力をしました。また、お年寄りの言葉がわりと理解でき、家事もなれていることから、訪問ヘルパーを希望し、外に出してもらうことにしました。

訪問ヘルパーを希望するお年寄りの多くは一人暮らしです。私のような新人でも、来る日を心待ちにしてくれていて、到着と同時にお話しを始めます。きっと聞いてほしいことがあっても一人暮らしで誰にも話せず、この日まで胸にしまってとってあったのでしょう。改めて家族の大切さ、人と関わることの大切さを実感させられました。家事や買い物など、私がさせてもらいに来ているのに、家中掃除してあったり、私にお茶やお茶菓子をふるまってくれる方もいます。昔の人ですから、汚れたところを他人に見せたくないのでしょうか。そして気をつかってくれるんです。そんな風に考えることももしかしたら老化や痴呆を防ぐ第一歩なのかもしれませんね。
昔話をする人、不満を漏らす人、色々教えてくれる人、それぞれですが、その方たちが楽しいと思える時間を提供できているといいなあと思いました。
私はこの仕事が大好きです。

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